
ファインダー越しの
西端 実歩
のセカイ
M I H O M I S H O B A T A

私は知らない場所にいて
誰もいない世界の中で
彷徨い歩いていたの。
夢を見た。
夢にいつも現れるキミは、
ワタシを楽しませてくれて、
過去のボクで、本当の気持ちで
私自身だった。





ボクが作り出した世界は、
まだこんなにも、
美しかったんだ。
だけれど、こんなに小さな箱の中に
入れられるものなんて
ほとんどないでしょう?

この箱を不思議そうな顔で見ていると、
「これは “言葉” という箱よ。」
と教えてくれたわ。
わたしを
いつも掬ってくれるのは
赤い傘のきみでした



まどろむ光の中のあなたは
美しく、もがいていた



忘れない
見失ってしまった君との


まどろむ光の中のあなたは
美しく、もがいていた



ただ愛したかった 愛されたかった。

